正木健雄さんとは?
筆者の正木さんは、運動が早く上達する人となかなか上達しない人の脳(具体的には「前頭葉」)の研究をされている体育学者で日本体育大学大学院名誉教授です。
前頭葉の働き
前頭葉の働きには「興奮」「抑制」があるそうで、子どもの脳の発達順は、以下のとおりだそうです。
幼児期:そわそわ型(「興奮」も「抑制」も強くない型)
小学校低学年~中学年:興奮型(「興奮」が強く、その興奮の抑えがきかない型)
小学校高学年~中学生:活発型(「興奮」と「抑制」のバランスがとれた型)
このように、子どもの前頭葉は順を追って段階的に発達していたそうですが、最近の子どもは、小学生に入った段階でも「そわそわ型」が減っていかないそうです。(つまり、興奮型の特徴が出てくるのが遅くなっているそうです)
前頭葉の発達過程から見ていくと、「前頭葉」の「興奮」の度合いが強くなるように子どもと接していくことが課題だと説明されています。
そして、前頭葉の「興奮」の強さを発達させるための方法として「じゃれつき遊び」をススメています!
じゃれつき遊び
前頭葉を発達するための方法として偶然に発見されたのが「じゃれつき遊び」でした。
さつき幼児園という栃木県の幼稚園では、冷水マサツをやっていたそうで、寒い日でも、その冷水マサツをやらせる
には、何をすればいいのか?を探している時に子どもたちの「目がキラリと光る」遊びがあったそうで、その遊びが「じゃれつき遊び」と呼ばれるようになったそうです。
どんな遊び?
簡単に言ってしまうと「スキンシップ遊び」です。
スキンシップを含む全ての遊びが「じゃれつき遊び」のため、特に型があるわけではないそうです。
型がないとなると具体的なイメージが湧かないかと思うので、個人的に感じた基本的なモノを記載しておきます。
それは、抱っこ、くすぐり、子どもの動作の真似をすることです。
これらを基本として、じゃれつき遊びは、さまざまなパターンがあります。
具体的には?
おうまにのって
ぐるりんぱ
おさるの木登り
背中ぐるぐる
飛行機ビューン
馬乗りおとし
人間てつぼう
一部を紹介すると、こんな感じになります。
じつは?
これらの遊びを通して、前頭葉が発達して興奮することを覚えますが、同時に興奮のしすぎによる危険を防ぐために、興奮を抑制する働きも同時に育つようです。
これにより、前頭葉の働きのひとつである抑制も発達してくるそうです。
この話を読んで、脳の働きはおもしろいなぁと思いました。
最後に
この本を読む前に、じゃれつき遊びのような遊びを娘としていました。
例えば、おんぶから抱っこへ移動するために、背中から胸に娘を移動させたり、馬になって娘を背中に乗せたりなど。
これらの遊びをすることで、スキンシップをはかっていましたが、これの遊びは、娘が大きくなるほど、かなりしんどくなってきます。
また、娘から遊ぼー遊ぼーといわれること、遊ばないと「お父さんは遊んでくれない」と言われることなど多々あり、けっこううるさい、そして、しつこいです。
ただし、いったん遊びだすと、もっともっとと言われかなり、体力を消耗します。
しかし、これらの遊びを通じて子どもの成長が促進されると思うと、遊ばないわけにはいかないなぁと感じました。
まだまだ、先は長いので、一緒に楽しもうと思わないとなかなか続けられないと感じています。
無心になって、子どもたちと同じ目線に立たって遊ばないといけませんね。
でも、良い気分転換だったりもします。
脳をきたえる「じゃれつき遊び」―はじめて出会う育児シリーズ 3~6歳 キレない子ども 集中力のある子どもに育つ | ||||
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