リオパラリンピックのブラインドサッカーの日程

リオパラリンピックのブラインドサッカー

リオデジャネイロパラリンピックで注目している競技がブラインドサッカーです。

ブラインドサッカーの世界ランキングで1位なのが、開催国であるブラジルです。

オリンピックのサッカーでは、予選リーグでは優勝が難しいと思われていたネイマール擁するブラジルがPK戦の末、ドイツに勝利して優勝という結果となりました。

個人的にはオリンピックのサッカー以上の確率で、金メダルが取れるのではないかと思っているのが、リオパラリンピックのブラインドサッカーです。

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ブラインドサッカーの組み合わせ

リオパラリンピックでの組み合わせは以下のとおりです。

グループA

・ブラジル(世界ランク1位)
・モロッコ(世界ランク14位)
・トルコ(世界ランク6位)
・イラン(世界ランク9位)

グループB

・アルゼンチン(世界ランク2位)
・メキシコ(世界ランク18位)
・ロシア(世界ランク15位)
・中国(世界ランク4位)

ブラインドサッカーの世界ランキング

参考までにIBSAのブランドサッカーの世界ランク(B1クラス)は以下のとおりです。
(2016年1月時点)

1位 ブラジル
2位 アルゼンチン
3位 スペイン
4位 中国
5位 フランス
6位 トルコ
7位 日本
8位 イギリス
9位 イラン
10位 北朝鮮

http://www.ibsasport.org/news/files/911-1-IBSA-Blind-Football-Ranking-as-of-1st-January-2016.pdf」から引用

リオパラリンピックでのブラインドサッカーの日程

日付 試合
9/9   

ブラジル 対 モロッコ

ロシア  対 中国
トルコ  対 イラン
アルゼンチン 対 メキシコ
9/11    モロッコ 対 イラン
アルゼンチン 対 ロシア
ブラジル 対 トルコ
中国 対 メキシコ
9/13    ブラジル 対 イラン
中国 対 アルゼンチン
モロッコ 対 トルコ
メキシコ 対 ロシア
9/15    7位8位決定戦
5位6位決定戦
準決勝1
準決勝2
9/17  3位決定戦
決勝戦

http://www.ibsasport.org/sports/files/588-General-Football-5-a-side-Match-Schedule-Rio-2016-Paralympic-Games.pdf」から引用

これまでのパラリンピックの結果

大会 優勝 2位 3位
アテネパラリンピック(2004年) ブラジル アルゼンチン スペイン
北京パラリンピック(2008年) ブラジル 中国 アルゼンチン
ロンドンパラリンピック(2012年) ブラジル フランス スペイン

過去3大会連続でブラジルが優勝しています。

個人的な予想

世界ランキングやこれまでのパラリンピックからの結果から以下のような予想ができるかと思います。

グループA

グループリーグを1位で突破するのは、おそらく「ブラジル」
2位がどこになるかと思いますが、世界ランキングで見ていくと「トルコ」かと思います。
ただ、アジアに頑張ってほしいという気持ちがあるので「イラン」を2位と予想したいと思います。

グループB

グループBも世界ランキングから「アルゼンチン」が1位で突破するかと思います。
2位は世界ランキングで開きがあることもあり「中国」かと思います。

これらの結果から準決勝は、「ブラジル 対 中国」「アルゼンチン 対 イラン」になるかと思います。

そして、決勝は「ブラジル 対 アルゼンチン」となり、「ブラジル」の優勝になるかと思います。

ブラジルの注目選手は?

注目選手は何と言っても、ブラジル代表の10番、リカルド・アウヴェス(愛称「 リカルディーニョ」)選手です。

私が初めてブラインドサッカーの試合を観戦したのが、2014年に東京で開催された世界選手権です。

世界選手権の決勝戦(ブラジル対アルゼンチン)を観戦したのですが、それも一番前の座席で観戦したこともあり選手たちの様子がよく分かりました。

この時に目が見えなくてもこれだけのプレーが出来るものなのか!と、非常に驚かされたのを覚えています。

特に、ブラジル代表の10番のリカルド選手のドリブルのスピードに驚かされました。

今でも鮮明に覚えているのが、ドリブルのスピードです。

見えていないんですよね?と聞きたくなるぐらい、足元からボールが離れず、さらにスピードに乗ってドリブルをしていく姿にさすが、ブラジルの10番と思わされるほどでした。

そのドリブル姿はうまく撮影できませんでしたが、そのスピードの片鱗は以下の動画で感じられるかと思います。

このようにリオパラリンピックのブラインドサッカーのグループリーグ組み合わせや試合日程をまとめましたが日本代表がリオパラリンピックに向けてどうであったのか?を記載しておきます。

リオパラリンピックにむけてのアジア選手権について

2015年9月2日から7日までの日程で日本の国立代々木フットサルコートで、リオデジャネイロパラリンピックに向けてのアジア選手権が開催されました。

参加国

開催国である日本、インド、マレーシア、韓国、中国、イランの6ヶ国です。

リオデジャネイロパラリンピックに出場するには、このアジア選手権で決勝戦に進んだ2チームにパラリンピックへの出場権が与えられます。

パラリンピックに出場できるのは、全世界で8チームで、アジア枠は2つになります。

アジア選手権は、6チームによるリーグ戦(総当たり)が実施され、その上位2チームが決勝戦に進みます。

つまり、この決勝に進んだ2チームにリオデジャネイロパラリンピックの出場権が与えられます。

アジア選手権の結果

1位イラン
2位中国
3位韓国
4位日本
5位マレーシア
6位インド

この結果、残念ながら日本代表はリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得することができませんでした。

2013年のアジア選手権

2015年のアジア選手権の前のアジア選手権は2013年に中国の北京で開催され、日本代表は2位でした。

ただし、この大会はパラリンピックへの出場権を争う大会ではありませんでした。

なお、ロンドンパラリンピックの出場権をかけた大会は、2011年の宮城県で開催されたアジア選手権で、この時は3位となりパラリンピックへの出場権を獲得する事ができませんでした。

2015年のアジア選手権の日本代表メンバー

2015年のアジア選手権の日本代表メンバーは以下のとおりです。

背番号 ポジション 名前 所属チーム
GK 佐藤 大介 たまハッサーズ
DF 田中 章仁 たまハッサーズ
MF 黒田 智成 たまハッサーズ
FW 佐々木 康裕 乃木坂ナイツ
MF 川村 怜 Avanzareつくば
MF 加藤 健人 埼玉T.wings
10 FW 落合 啓士 buen cambio yokohama
12 GK 安部 尚哉 Avanzareつくば
13 DF 山口 修一 埼玉T.wings
15 MF 佐々木 ロベルト泉 Avanzareつくば

監督:魚住 稿
コーラー:藤井 潤
※コーラーは相手チームのゴール裏から指示(ゴールの位置と角度など)を出します。

2015年はアジア選手権が開催されましたが、この1年前にアジアで初めて世界選手権が東京で開催されました。その時の様子も記載しておきます。

ブラインドサッカー

2014年に開催された世界選手権について

2014年11月に日本の国立代々木競技場フットサルコートで「IBSA ブラインドサッカー世界選手権2014」が開催されました。

12カ国で開催された大会で、予選リーグは3つのグループに分かれ総当たり戦が行われ、その後、順位決定トーナメントが実施されました。

グループA

1位:パラグアイ 2位:日本 3位:モロッコ 4位:フランス

グループB

1位:ブラジル 2位:中国 3位:コロンビア 4位:トルコ  

グループC

1位:アルゼンチン 2位:ドイツ 3位:スペイン 4位:韓国

2014年の世界選手権の結果

優勝:ドイツ
2位:アルゼンチン
3位:スペイン
4位:中国
5位:パラグアイ
6位:日本
7位:コロンビア
8位:ドイツ
9位:フランス
10位:韓国
11位:トルコ
12位:モロッコ

詳細はhttp://www.wc-blind-football.com/をご確認ください。

ブラインドサッカーとは?

視覚に障害のある方で構成されたメンバーで行うサッカー(5人制)です。

1チームの人数は5人で、ゴールキーパー1名+フィールドプレヤー4名で構成されています。

なお、障害の状況(目の見えにくさ)により3つのカテゴリー(クラス)があります。

B1:全盲またはほぼ全盲(光を全く感じないか、弾か有りを感じても手の影を認識できない)
B2:弱視(手の影が認識でき、矯正後の視力が0.03未満または視野が5度未満)
B3:弱視(矯正後の視力が0.03から0.1または視野が5度から20度まで)

ブラインドサッカーと呼ばれるのは「B1」のクラス。
「B2」「B3」のクラスは、ロービジョンフットサルとなります。

ゴールキーパーは健常者が多い

ブラインドサッカーのゴールキーパーについては、視覚障害のない健常者が務めることが多いです。
GKについては、目の見える晴眼者または弱視者という条件がありますが、晴眼者(=健常者)の場合が多いとのことです。

アイマスクとヘッドギアを着用

フィールドプレイヤーの4名は、アイマスクを着用してプレーします。これは見え方の差をなくし、同じ条件でサッカーを行うためです。

また、目がみえていないこともあり衝突緩和をするためのヘッドギアを着用してプレーします。

なお、フィールドプレイヤーはボールを持った相手選手に向かっていくときは「ボイ(voy)」と声を出し自分の存在を相手に伝える必要があります。なお、声を出さなかった場合はファールとなります。

コーラー(ガイド)

この5人のメンバー以外に、もう一人のメンバーがいます。ゴールの裏から指示を出す「ガイド(コーラー)」です。

ゴールの裏からボールを持っている自分のチームのメンバーに「ゴールの位置や距離、角度」を伝えます。

このように、1チームはフィールドプレイヤーが4人+ゴールキーパーの5人とガイド(コーラー)と呼ばれるメンバーがいます。

試合時間

試合時間は、前後半25分で、間にハーフタイムが10分あります。

試合で使用するボール

音のなるボールを使います。ボールの中に鈴のようなものが入っているため、選手はこの音をたよりにしてボールの位置を把握します。

また、この音が聞こえないとボールの位置が把握できないため、観客は声を出して応援することもできません。

ピッチの大きさ

ピッチの大きさ(広さ)は、フットサルコートと同じ大きさのコートで試合を行います。

コートの周りは1メートルぐらいの高さの壁で囲まれており、壁を利用することもあります。

試合展開としては、なかなかパスを繋いでということが難しいこともあるので、ドリブルを中心として試合が展開されます。

ブラインドサッカー(ブラサカ)の情報収集は?

ブラインドサッカーの情報についてはJBFA(特定非営利活動法人 日本ブラインドサッカー協会)の公式サイトを参考にしてください。

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