先日(2016年7月31日に)放送されたFOOTBRAIN(フットブレイン)で本田圭佑選手のスペシャルインタビューということで、SVホルンや日本のサッカーについて話しをしていました。
その中で、特に興味深かったのが昨年実質的なオーナーとなったオーストリアのSVホルンについてです。
SVホルンについて
2015年から本田選手は100年の歴史のあるSVホルンのオーナーになっています。
オーナーになってからその手腕を発揮して、シーズン途中から日本人監督として濱吉正則氏を招聘して、1年で3部から2部にチームは昇格しました、
SVホルンに在籍している日本人選手
現在、日本人選手は6人在籍しています。(2016年7月31日時点)
ポジション | 名前 | 生年月日 |
GK | 権田 修一 | 1989年3月3日(27歳) |
DF | ハーフナー・ニッキ | 1995年2月16日(21歳) |
MF | 矢島 倫太郎 | 1993年1月9日(23歳) |
MF | 新井 瑞樹 | 1997年4月14日(19歳) |
MF | 川中 健太 | 1997年11月5日(18歳) |
FW | 榊 翔太 | 1993年8月3日(22歳) |
有名な選手としては、元FC東京のGKであった権田修一選手や、ハーフナー・ニッキ選手(オランダで活躍してるハーフナー・マイク選手の弟、U20日本代表)
勝村さんとの対談内容
自分自身について
勝村さんから「本田さんは自分のこと、どんなふうに思っているんですか?」という質問からインタビューが始まりました。
自分をですか?えー、それは、自分がどうなりたいのかというところと、すごく、まだまだ距離感がありすぎて、今の自分はいろいろな意味で、まだまだやらないといけないなということを、選手としても経営者としても、思っているんですけれども。
挑戦者、いわゆる、手本の挑戦者みたいな、まだまだ挑戦するなあいつみたいな存在でいたいと。
挑戦してきた数
ただ、挑戦してきた数は、30歳に今年なったんですけど、(少し間が空いて)自信あります。
失敗してきた数、挫折してきた数、自分の唯一の自慢できるところです。
そこが、いわゆる、そういった、人に見えていない領域を見させてくれる。
SVホルンのオーナーになった理由
日本が、日本の子どもたちが、ユース年代が海外に僕は出るべきだと、ずっと以前から思っていたんですけれども、オランダに僕が行ったときに、ちょうどいいぐらいのクラブだなと、フェンロに失礼なんですけれども、でも、実際にJ1でやっていた僕が十分にやっていけるレベルが、オランダぐらいで、しかも若手への想いがあるんですね。
それぐらいのクラブが、自分がコントロール、コントロールという言い方をするとあれですけれども、経営に参入して自分らの想いに近いような形で選手を連れて来れたらいいなぁと考えていて、オランダも当然考えていたんですけれども、でもオーストリアがたまたまこのタイミングで、我々が入りたいということを聞きつけてくれて、こういった形になれたというところです。
クラブオーナーとしての勝算は?
本田選手がオーナーにつくとすぐに改革に着手しました。
シーズン半ば、成績は悪くなかったにも関わらず、監督を更迭。
新たに自分の考えを理解する日本人監督の濱吉監督をすえました。
そして、わずか1年で2部への昇格に成功した。
このように2部への昇格という結果がでましたが、勝村さん「勝算はあったのか?」と聞かれ、次のように答えていました。
人に言えるほどの勝算はないです。っていう感覚ですよ。でも、イケるという感覚を大事にしてきて、ここまできたので、大事どころは勝ったと思ってます。
その感覚で行ってきた意志決定は全部正解、成功した一年でした。
これねー、なかなかねー、あんまり評価してもらえてない感じなんですけど、かなり大変なんですよね。3部で2部に1年であがるって。
もう結果論で、あのすごいねと言ってもらえることがあるんですけど、いやいやいや、こっちはどんな想いで1年間あったかと。
もっと毎日、テレビ流せよと思いながら、あのー思っているんですけど。
本田圭佑 最大の狙いとは?
いや、もうねー、出来るだけ早く出したいんですよ!
いわゆる、ビッククラブに。
あのー、ここよりも強い中堅クラブに。
えー、どんどん輩出していきたい。ここのリーグは巣立つには、ちょうどいいレベルだと思っていて、低すぎず、高すぎず、でも、スカウトの目は毎試合、世界の各国から行き届いていて、そういうネットワークを駆使しながら、ここのクラブに来てもらっているので、そういう利点は間違いなく、日本でプレーする以上に優れているので、そして、日本サッカーの貢献に繋がればなあと思っています。
強いクラブに行く架け橋になりたいということが、SVホルンの本当の目的なんで、ビッククラブになろうとは思っていないんですね。
ビッククラブに行きたいと思っている若者たちのプラットフォームになればいいなと思っています。
最後に
考えていることがとてもスケールの大きなことだと感じました。
日本サッカーのために、ユース年代から海外へ出るための道筋を作り、日本サッカーを強くしていくことを考えているとのことでした。
その目的どおりに、現時点で日本人選手は6名在籍しています。
それも10代から20代からの若い年代の選手たちがほとんどです。今後、この選手たちがステップアップしていく様子を見ていきたいと思いました。