小平奈緒選手(スピードスケート)が今シーズンワールドカップで5戦5勝!世界距離別選手権でも優勝!その要因は?

小平奈緒選手(スピードスケート)が今シーズン3連勝中!

あまりメディアに取り上げられていない印象を受けていますが、女子スピードスケートの短距離~中距離(500m・1000m・1500m)を専門としている小平奈緒(こだいら なお)選手が今シーズン絶好調です。今年の3月まで約2年間、オランダに留学して現地のクラブチームで練習を積んでいました。

現在は以下のようなことを考えながら練習に取り組んでいるようです。

気づいたことは、オランダの強さを知ることではなく、世界の動向を学び、日本人の自分が世界で戦うために必要なことを見極めること

引用元:http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/blog/

オランダがスケート王国ということもあり、また、オランダは前回のソチオリンピックで好成績を収めました。男子の500m、5000m、10000m、女子の1500mで何と表彰台を独占(1位から3位までオランダの選手が独占)しました。

そのオランダに留学(オランダの「Team Continu」というチームの所属)をし、レベルアップを図った成果が今シーズン出始めているようです。

小平選手を応援するために、今シーズン(2016年シーズン)のワールドカップの予定や結果などをまとめています。2018年の2月には平昌(ピョンチャン)オリンピックが開催されるので、今シーズンは特に重要なシーズンになるかと思います。

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小平奈緒(こだいら なお)選手のプロフィール

所属 社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院
身長 165cm
生年月日 1986年5月26日(30歳)
血液型 A型
出身地 長野県茅野市(三姉妹の末っ子)

オフィシャルサイト
(小平奈緒オフィシャルWEBサイト)

http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/
ブログ http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/blog/
Twitter https://twitter.com/nao_kodaira
愛称(ニックネーム) 怒った猫(オランダ留学時代にコーチからつけられた愛称。怒った猫のようなフォームで滑るように言われたことから愛称となったそうです。)

小平選手のベスト記録

距離 記録
500m 37:13(日本記録)※2016/2/10の世界距離別選手権で更新
→36:75(日本記録更新)※2017/3/4の世界スプリントで更新、日本女子初の36秒台
1000m 1:13:98(日本記録)
→1:12:51(日本記録更新)※2017/3/4の世界スプリントで更新
1500m 1:55:40

日本選手の女子500m・1000mの国内最高記録は小平選手が出した記録です。

なお、500mは2012年1月21日に、1000mは2013年1月17日に記録しました。(小平選手が日本記録保持者です。)

なお、1500mの日本記録保持者は押切美沙紀選手で記録は1:544:10です。

世界大会

2017年2月10日に開催された世界距離別スピードスケート選手権大会(プレ五輪大会)で、日本記録を更新しつつ、見事、優勝を果たしました。なお、この大会の個人種目で日本人選手の女子が初めてとのことです。

来年のオリンピックと同じ会場で大会が開催されたこともあり、プレ五輪大会の位置づけの大会で優勝できたのは自信になったとのではないかと思います。

2017年3月4日から開催された世界スプリントスピードスケート選手権大会で見事、500m・1000mで金メダルを獲得しました。さらに、ご自身が持っていた日本記録も両方とも更新しての金メダルでした。

今シーズンの好調さを維持しながら、その結果が出た大会となりました。プレ五輪、世界スプリントとこの2つの大会での結果が大きな自信になったかと思います。

日程 大会 開催地 500m 1000m
2017年2月9~12日 世界距離別スピードスケート選手権大会
※プレ五輪大会
江陵(韓国)  37:13(日本記録を更新、金メダル)  1:14:13
(銀メダル)
2017年2月20~23日 アジア冬季競技大会 帯広市(北海道)

 37:39
(金メダル)

 1:15:19
(金メダル)
2017年3月4~5日 世界スプリントスピードスケート選手権大会 カルガリー(カナダ) 36:75
(金メダル) 
1:12:51
(金メダル) 

2016年シーズン(ワールドカップ)の予定と結果

2016年シーズンのワールドカップの予定は以下の通りです。

月日

開催地

500m

1000m

2016年11月11日 (1回目)
2016年11月13日(2回目)

 ハルビン(中国)

1回目:38:00(1位)
2回目:38:04(1位)

1:16:99(3位)

2016年11月18日~11月20日

長野市(日本)

37:75(1位)

1:15:18(2位)

2016年12月02日~12月04日

アスタナ(カザフスタン)

欠場   欠場

2016年12月09日~12月11日

ヘレンベーン(オランダ )

 37:69(1位)  1:15:96(6位)

2017年01月27日~01月29日

ベルリン(ドイツ)

1回目:37:43(1位)
2回目:37:57(1位)
 1:15:49(2位)

2017年03月10日~03月12日

スタヴァンゲル(ノルウェー)

1回目: 37:14(1位)
2回目: 37:24(1位)
 1:14:90(2位)

※結果がわかり次第、記載予定です。⇒今シーズンの結果を入力しました。

⇒ 出場した大会全てで1位を獲得しており、敵なしという状況のシーズンでした!

なお、ハルピン大会後には以下のようなコメントを残していらっしゃいました。
https://twitter.com/Nao_kodaira/status/798442435160391681

また、今シーズンの日本国内での大会の記録は以下のとおりです。

2016年10月22日 SBC杯 第23回全日本スピードスケート距離別選手権 長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)で実施され、37:75の記録で女子500mで小平選手は優勝しています。

第41回全日本スプリントスピードスケート選手権大会

2016年12月28~29日で長野市の長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)で実施された第41回全日本スプリントの結果は以下のとおりです。

日程 500m 1000m
2016年12月28日  37:70(1位)
1:16:43(2位)
2016年12月29日  37:91(1位)
1:15:54(2位)

上記のような結果から小平選手が2大会ぶり5回目の総合優勝も果たしています。

ここまでコンスタントに37秒台を出しており、好調をキープしているのでこのままの流れで残りの試合も乗り切ってほしいと思います!

過去の成績(記録)

年代 所属 成績
高校時代 伊那西高等学校 インターハイで500mと1000mの2冠を獲得、全日本ジュニアでも優勝
大学時代 信州大学(教育学部) ・2年時に全日本スピードスケート距離別選手権大会1000m優勝
・4年時に全日本スピードスケート距離別選手権大会1500m優勝
社会人 相澤病院 ・相澤病院のスポーツ障害予防治療センターのスタッフとして採用
・第16回(2009年)全日本スピードスケート距離別選手権大会 500m・1000m・1500mの3種目で優勝
・バンクーバーオリンピック 500m:12位 1000m・1500m:5位 女子団体パシュート:銀メダル
・ソチオリンピック 500m:5位 1000m:13位
  
※団体パシュートとは?
1チームは3人で構成され、男子は400mリンクを8周(3,200m)、女子は同6周(2,400m)でのタイムを競う。追い抜いた時点で決着となるほか、3人目のブレードの一番後ろがゴールした時点のタイムが記録される。そのため3人横一線に並んでゴールするのが理想的とされている。

オリンピック競技として、2006年のトリノオリンピックから正式採用された。
勝ち残り式トーナメントで行われ、1回のレースで2チームがメインストレートとバックストレートの中央から同時にスタートし勝敗を決める。

引用:wikipedia
 
なお、団体パシュートの競技の様子は以下のような感じです。
 

オフィシャルWEBサイトの内容は?

練習の様子や練習中のひとコマなどの画像がアップされています。
小平選手に憧れる子どもたちには、参考になりそうな情報も見ることができます。

また、ソチオリンピック後に、練習環境を変えるために、オランダに留学して、現地のオリンピック選手が在籍しているチームに所属していましたが、その時の練習の様子や生活の様子なども記載されています。

さらに、オフシーズンに開催した、ジュニア選手に向けての小平選手のクリニックの様子なども掲載されています。

そのクリニックで、どんなことを伝え、何を教えたのか?その一部も紹介されていました。
興味があれば、是非ともご覧になってください。

 
⇒ http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/blog/

なお、小平選手はブログだけでなく、Twitterも開設されています。

Twitterには、オリンピックでも活躍する世界的な選手がどんなものを食べているのか?
ご自身で作られている料理なども紹介されていました。

https://twitter.com/Nao_kodaira/status/801758421355622400

このようにブログやSNSでご自身でも情報を発信されていますが、小平選手のブログの中でも印象に残った部分を引用しておきます。

<ジュニア選手に向けての小平選手のクリニックでの話>

1)ケガをしないこと
2)栄養を摂ること
3)自分自身の成長で自信をつけていくこと
この3つをするためにやることや意識することがありましたね。

キーワードは、「パワースポット」「観察、イメージする」「真似上手になる、なりきる」。

引用:http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/blog/

メンタル的な部分で、何をどう考えたらよいのか?どのような考え方をすればよいのか?メンタルトレーニングに通じる部分が気になったので、引用しています。

<ソチオリンピックの壮行会後のコメント>

この大きな期待は「背負う」のではなく「抱いて」いきたいと思います。

引用:http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/blog/

<オランダでの練習からのコメント>

日本人はよくお辞儀をして、とても謙虚であるけれど、リンクへきたら胸を張って顔を上げろ、自分の意見や考えていること、行動に自信を持て、強そうに振舞えと伝授されました。

引用:http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/blog/

実業団ではなく大学へ

小平選手ですが、スピードスケートというと実業団で活動している方がほとんどだと思いますが、大学で教員免許を取得しています。
信州大学の教育学部に通いながら、教育実習も行ないつつ、教員免許を取得しました。

なお、信州大学教育学部に在籍しているときから、長野オリンピックのスピードスケート男子500mで金メダルを獲得した清水宏保選手のコーチであった結城先生の指導を受けており、今でも指導を受けているようです。

最後に

ここまで非常に好調をキープしているので、さらなら活躍に期待したいと思います。

また、2018年2月には平昌(ピョンチャン)オリンピックが韓国で開催されるので、是非ともオリンピックに向けて良い準備ができればと思います。

⇒ 同じ大学の先輩スポーツ選手:【トレイルランナーヤマケンは笑う】(山本健一著)はメンタルトレーニングの本だった!

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