ラグビー日本代表のメンタルコーチ 荒木香織さんが日本くぎづけ大学に出演

感覚を文字に

年末に放送された「日本くぎづけ大学」にラグビー日本代表のメンタルコーチの荒木香織さんが出演されていました。

その時の内容を紹介したいと思います。

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ルーティンについて

ルーティン=決め事は間違い。ルーティンをすることでパフォーマンスの成功率が高くなることがスポーツ心理学の研究で分かっているとのこと。

決め事というよりもルーティン=準備と考えた方がよいとのこと。

また、ルーティンを行う上で、効果的なのは、対象物などのボールが止まっていること。

また、具体的な例として、バーレーボールのサーブの前、ゴルフのティーショットの前などが説明されていました。

なお、自分で時間を決定できることも効果的なポイントとして説明されていました。

五郎丸選手のルーティンが出来上がったのは、2015年の7月とのことでした。(かなりギリギリで出来上がったんですね)

へぇーと思った部分

緊張などで手が震えることがあるかと思いますが、そのような状態は興奮状態が少し高い状態で、身体に出る興奮状態は悪くはないと、失敗したらどうしようと頭の中で不安と思うことはよくないと言っていました。

また、判断力については興奮状態の方が判断力があるとも言っていました。

ルーティンを作り上げる

当初、五郎丸選手はメンタルトレーニングを受け付けなかった。それは、「見えないものは信じない」という考えからだそうです。

しかし、感覚(ボールをけること)を文字にすることで

ルーティンを取り入れることで波が少なくなった。

感覚を文字に起こして言葉にする 形のないものからカタチのあるものへの置き換え作業

立川理道選手のはなし

W杯直前にメンタルが不安定になった。練習中にミスを恐れるようになり、どんどん考え込むようになったとのこと。

夢でも、悪いプレーをしている姿を見るようになっていた。今までは、いいプレーの夢を見ていたそうですが、極度の緊張のために寝ることもままならない状態まで追い込まれた。

荒木さんが立川選手に声をかけたのが、南アフリカ戦の2日前とのこと。

その時に、今、不安に思っていることをメモ帳に書いてと言われ、書いたそうです。

まず、パスミス・キャッチミス・タックルミスなどのミスの内容、プレッシャーの内容などを書くと、次に自分がどうなるのか?を書いて言われ、パニックになる・視野が狭くなるなどと書いていき、全部書き出して荒木さんに見せた時に「全然、たいしたことないじゃん」とすぐに言われたそうです。

立川理道選手

頭で考えていたことと、文字に起こしたものを見てみると、自分自身でもそう思えたと話しをしていました。

そこから、さらに、ミスをした場合にはどうする、プレッシャーがかかった時にどうするということを書き加えていき、練習中に取り組むことで、不思議と寝れるようになり、ミスをする夢も見なくなったとのこと。

不安な「感情」や「感覚」、これらを取り除く動作を文字に起こしてカタチあるものにすることで対応できたと仰っていました。

最後に

頭の中だけで考えてしまうと、悪い方へ悪い方へ、考えてしまいがちだと思います。

そこで、頭を整理するために、客観的に自分自身を見つめれるようになるために、書く、文字にしてみるということが必要だと感じました。

スポーツの時に感じるこのような不安は、スポーツだけでなく日常生活でも多かれ少なかれ感じることだと思います。

その時に、客観的に自分自身を見つめれるようにするためにも、「時に起こす」ことは有効な方法だと思いました。

メンタルは強いとか弱いというよりかは、何かが起きた時に自分で対処・対応できる道具を持っているかどうかが大切。

 
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