2016年10月23日に放送された「アンダー世代の特集」と2016年10月16日に放送された「Jリーグチェアマンが語ったJリーグ改革」の内容をまとめました。
まずは「アンダー世代(TOKYO世代)の特集」の内容から紹介したいと思います。
アンダー世代(TOKYO世代)の特集
東京五輪時に、オリンピック代表として出場できる世代をTOKYO世代と呼び、その年代の選手たちを特集するという内容でした。
久保建英選手
この世代の注目は、なんといっても久保建英選手になるかと思います。
ちなみに、サッカーを始めたのは小学校1年生の時で、2011年8月からバルセロナの下部組織に加入。2015年3月に帰国して、FC東京の下部組織に入団しました。
なお、今年の9月から2種登録選手となり、Jリーグにも出場できるようになったそうです。
出演されていたアナリストたちの久保選手の評価は以下のようなものでした。
秋田さん
前を向いた時は何でもできますよね。視野も広いし、一番はドリブルからのシュートが得意。
山口素弘さんの評価
しっかりボールを蹴れる、しっかりボールを止めれる。という所はかなりのレベルで、当たり前と思うかもしれませんが、それを動きながら、特にスピードが上がった状態でもできる。
都並さんの評価
判断力がものすごく、他の子供たちよりも飛び抜けて高い。小さい頃から知っているが、大人っぽすぎてだめになっちゃうじゃないかとみんなが心配したぐらい。ちょっと他の子どもとは違う。
このようにアナリストの方々の評価が紹介されていました。そして、アナリストだけでなく、スペインの記者さん、監督さんの話しも紹介されていました。
スペインの記者さんの話し
スペインのスポーツ紙でバルセロナの育成ニュースを担当している方の話しは、以下のとおり。
残念ながら、日本に戻ることになってしまったけど、動きながらのプレー、突破力、そしてゴールもできる選手として評価それ、大きく期待されていた選手。
しかし、彼はまだ15歳です。これまでもバルセロナには、途中でプロへの道を閉ざされた選手が山ほどいました。
この年代に責任を背負わすのはあまり、いいことではありません。
確かにバルセロナは今も久保くんをチェックしていますし、コンタクトを取っていると思います。
最近はフィジカルも成長したようですし、このまま成長すれば要チェックするべき選手になると思います。
久保選手がバルセロナにいたときに対戦したチームの監督の話し
彼は非常に技術が高い選手でした。
しかし彼だけが当時のチームで目立っていたわけではなく5、6人いる優秀な選手の中の1人だったんです。確かにバルセロナへ再入団の可能性もあるでしょう。
しかし、簡単ではありません。例えば、同じように期待された韓国人のイ・スンウ選手は、バルサ復帰後もなかなかチームにフィットできずにいますからね。
アナリスト大注目のアンダー世代の選手
都並さんの推薦選手
中村駿太選手 17歳 柏レイソルU18 FW
小さい選手だが、体幹が太くて、何しろシュートが上手い!ゴールゲッターなんですけど、ゴールに直結するための動きも上手いし、点をとるのも上手い。点をとることは才能なので、評価していかないといけない。数字として、データとして出るので、間違いなくいい選手。小さいとか何か問題があると言って、排除しないほうがよい。
小川航基選手 19歳 ジュビロ磐田 FW
とにかく凄い!噂は知っていて動画とかでみたが、高校選手権でみたが、これはやばいなぁという印象しかない。これは本物だと思う。FWとして必要なセンス、感覚、スピード、シュート力、あとはメンタル的に鼻高々にならなければ大丈夫じゃないかと、太鼓判です。
山口素弘さんの推薦選手
堂安律 18歳 ガンバ大阪 MF
U19の代表に選ばれているし、ガンバ大阪でもトップで出場している。今はJ3でずっと出て得点もあげている。トップ下もできるし、サイド、特に右サイド、左利きなので、彼もシュートのパンチ力もある。ラストパスも出せる。かなり、精度も高い。彼もチェコ遠征でみたが、彼だけ別格でした。
相手が、怒って脚をねらいにきても、飄々としていて、こいよという感じでした。
冨安健洋 17歳 アビスパ福岡 DF
アビスパで出ていますので、ボランチもできるし、センターバックもできます。身長が高いし、ボールを奪う力がある。
伊藤洋輝 17歳 ジュビロ磐田U18 MF
高校2年生で左利き。スケールが大きい。
彼なんかが伸びてくると、おもしろい。今までにない、大型のボランチになる。
秋田さんの推薦選手
平川怜 16歳 FC東京U18 MF
U16の試合にも出ていて、今度、J3のU23の試合にも出れるようになた。ボールを拾う能力、視野の広さ、あらゆる面で、背も大きいし、いいなあと思う。久保選手よりも目立っているかもしれない。
平戸太貴 19歳 鹿島アントラーズ MF
まだ、Jリーグには出ていない。ボランチをやったり、上がり目をやったり、FKも蹴れる。視野が広く、技術も高く、フィーリングもいいし、FK、PKも蹴れる。PKは、外したことがない。それだけメンタルが強い選手なので、楽しみ。
この年代の課題
17、18歳ぐらいまでは、日本の選手のレベルは高いが、ここから上の年代で差がついてしまうのが、今の現状。
小川選手を例にして、山口素弘さんが言っていたことが印象的でした。
彼は試合に出ていない。
高校までは、ユースまでは、試合重ねるじゃないですか。すごかったから、トップにあがった。じゃ、トップで試合に出ているかというと出ていない。
年間通して、90分の試合、今年何試合こなしているかといったら、あまりこなしていない。
力の問題もあるかもしれないし、使う方の問題も、もしかしたらあるかもしれない。
その辺は、ちょっといろいろと難しいですよね。。
ここまでがアンダー世代(TOKYO世代)の特集についての内容です。
次に、10月17日に放送された「Jリーグ改革」の内容について紹介します。
Jリーグチェアマンが語ったJリーグ改革
10月12日のJリーグの理事会で、2017年のJリーグは、1シーズン制のに大会方式になることが決まりました。
と、言っても、わずか2年での方針転換となった訳ですが、村井チェアマンがその真意を話してくださいました。
1ステージ制への移行の真意
2ステージ制+チャンピオンシップ制になることは、村井チェアマンがチェアマンに就任される前に、既に決まっていたこと。
ただし、この2ステージ制を僅か2年で、1シーズン制に移行(戻す)することになりましたが、苦汁の決断であったとのこと。
2ステージ制での成果もあった。
ゴールデンタイムに2桁の視聴率をとる、90分間で1000万人の人がのべ見たことになる。
これは、なかなかできることではなかった。
また、山場を作るということで、ファーストステージの後半は、優勝争いで注目もされた。
本気で2ステージ制について取り組んできたが、全てを決めた後に、AFCがアジアチャンピオンズリーグのファイナルを11月に2週にわたって入れるということを決めてきて、さらに、11月はインターナショナルマッチもあるので、この日程だと11月にリーグを実施することができないとのこと。
このように1シーズン制に戻した最大の原因は「AFC アジアチャンピオンズリーグのファイルの日程」でした。
なお、2シーズン制の場合、11月の初めにリーグ戦が終了すると、チャンピオンシップに出場しない多くのチームは、3月のリーグ開始までの約4ヶ月間、一年の三分の一をサッカーをやらない期間が発生することをつきつけられたとも仰っており、日程の問題が大きな要因となったそうです。
これが大きな問題だと認識したことが、今回の決定の大きな要因とのことです。
ニュースなどで、2017年シーズンは、また、1シーズン制に戻るということを耳にしており、また、1シーズン制に戻すのか、何のための2シーズン制+チャンピオンシップ制だったのか、どうして右往左往しているのか?と思っていましたが、村井チェアマンの話しを聞いて、大変納得しました。
また、Jリーグのタイトルスポンサーでもある、明治安田生命社にも説明をしたときに、サッカー界にとってプラスである方向を選んでくださいと言われたという話が印象的でした。
で、あるなら、チャンピオンシップに替わることが何かできないかと思い、いくつかのアイデアを考えているとのことでした。
サマーブレイク
その1つが、夏場にサマーブレイクを一週間ぐらい取り入れて、全クラブか世界のビッククラブを呼んだり、世界に出て行って試合をすることを考えていて、強化と興行の面で何か実現できないかと考えているとのことでした。
なお、川崎フロンターレがドルトムントと試合を行ったことを例にして説明されていました。
外国人枠を増やす
日本は外国籍のプレイヤーの比率が国際的に見ても低いため、選手間の競争力をつけるためにも外国人枠を増やすとのことです。
アジアチャンピオンリーグが3+1というルールがあるので、それを基本(外国籍選手が3人で、アジア枠・提携国枠で1人)にしながら、ただ、登録枠は5人にするとのことでした。
Jリーグを盛り上げる改革
スマートスタジアム事業ということで、Wi-Fi環境の強化。
スマホでリプレイを見たり、飲み物などを注文したり、観戦後に周辺の居酒屋などで飲めるようにお店の予約ができたりというデジタル事業を発展させる取り組みを行っていくようです。
パフォームグループとの放映権契約
パフォームグループとは、2007年に設立された世界最大級のデジタル・スポーツコンテンツ&メディア企業で、スポーツの配信については世界でナンバーワンとのこと。
この契約により、J1~J3まで全試合が視聴可能となるとのことです。
これまで、見たくても見れなかった松本山雅の試合も見れるようになりそうで、楽しみです。
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